介護職で役立つ認知症ケア専門士の資格

介護職で役に立つ資格のひとつに認知症ケア専門士があります。認知症の利用者と接するときに、穏やかに過ごしてもらうためには、上手な対応が必要となります。良かれと思ってしたケアで認知症の場合、不安になったり、興奮したり、混乱してしまうということがあるのです。正しいケアを行うためにも、認知症ケア専門士の資格が役立ちます。認知症についての専門的な知識、適切なケア方法について学んだという証明となる資格であり、一般社団法人認知症ケア学会が認定している民間の資格です。

正しいケア方法や認知症についての専門的知識が身につくため、実際に認知症の利用者と接するときに、とても接しやすくなります。一人ひとりの認知症の症状に合わせた適切な介護をすることができますし、日常生活の中で機能訓練を取り入れることができます。また、その知識やケア方法をチームの中で共有したり、新人に指導することもできるため、必然と現場でリーダー的な役割となることができ、キャリアアップや昇給に繋がることもあるでしょう。

認知症ケア専門士の受検資格としては、認知症ケアを行っている団体や施設、期間などで3年以上の認知症ケアにおける実務経験が必要です。一次試験、二次試験を受ける試験で、一次試験では、4つの分野から50問、合計200問がマーク式で出題されます。二次試験では、テーマに沿って6人1グループのスピーチティスカッションの面接が行われます。しっかりと理解していると判断されると、認知症ケア専門士の資格取得となります。